先に言っておきます。◎ロジユニヴァース


東京10R 東京優駿日本ダービー)(GI)


日本ダービー。この言葉を聞いて胸躍らない競馬ファンなどいるのだろうか。
06年生まれの7,768頭から選ばれし精鋭18頭による、世代の頂点を賭けた闘い。
ナンバーワンよりオンリーワン。大いに結構なことだが、このナンバーワンだけは譲れない。
各陣営そのような思いでしょう。
皐月賞と様相は打って変わり、アンライバルド1強なんて噂も聞かれますが、いやいやちょっと待てと。
この馬は非常に繊細な精神の持ち主。
ちょっと押しただけで壊れてしまうような…そんな扱いにくい馬だと皆さんお忘れでないか。
強さはもちろん認めますが、先週のブエナビスタほど絶対的な存在だとは思わない。
そもそも2番人気以降の人気順も読めない時点で混戦に決まってるでしょう(笑)
とにかく予想が難しい。だが、望むところだ!


今年の3歳世代がラストとなるナリタトップロード
何とか1頭でも産駒をダービーに…。その思いが届かなかったのが少し残念です。


まず今年のダービーを語るうえで外せないのが3強対決と煽られていた皐月賞
もちろん毎年そうなんですが、今年はこのレースの捉え方によって大きく予想が異なってくるんじゃないでしょうか。
"2強"ロジユニヴァースリーチザクラウンが二桁着順に惨敗。巻き返しがあるのか、ないのか。
ハイペースに乗じて上位に突っ込んできた馬たち。地力か、単に展開が向いただけなのか。
そしてそれ以上に重要となるかもしれない馬場状態と展開。
馬場状態は当日のレースを見てある程度傾向が掴めると思いますが、
展開に関してはゲートが開いてみなきゃわからない(笑)
リーチが飛ばして2番手にジョーカプチーノ、3番手集団にロジ、ゴールデンチケット、アーリー。ペースは平均やや速め…。
といった見立てなんですが、多分こうはならないと思います(笑)
ただ、競馬は展開を当てるゲームじゃない。思い描いていた展開が的外れだろうが、上位に来る馬を当てればいいんです!


さて、ここからは1頭ずつコメントつきで出走馬のご紹介〜。


1枠1番 ロジユニヴァース横山典
最内再び―。
この馬に関しては焦点はただひとつ。皐月賞惨敗からの巻き返しはあるのか。
前走の敗因が体調不良によるものなのか、馬込みに嫌気を差してしまったのか、単純に脚が遅いからなのか…。
イマイチ掴めないんですが、追い切りの動きと馬体重を見る限り、体調は戻っているとみました。
馬場状態が悪化するのはこの馬にとって追い風。枠順もいい。
ラジオNIKKEIのような競馬をすればチャンスはあると思ってます。
ノリ頑張れ。


1枠2番 アプレザンレーヴ(内田博)
芝GIで人気のシンボリクリスエス産駒。完全にお客さんです、本当にry
それにウチパクJにダービーはまだ早い。買いません。


2枠3番 フィフスペトル(安藤勝)
マイラー云々言われていますが、血統だけなら距離は十分範囲内。
人気急落に按上アンカツJ。魅力たっぷりに映りますが、重馬場は微妙ですしここまで手が回らないか…。


2枠4番 トップカミング(幸)
ミスター3着(笑)。母父サクラバクシンオーで2400mはもたないだろうと思っていた前走でもきっちり3着を確保した(笑)
ただ今回はおそらくハイペースで底力勝負になる。それで3着に来れるとは思えない。
いや、来るのか…??この馬なら…(笑)


3枠5番 マッハヴェロシティ(柴田善)
先行してそこそこの脚で上がる、安定感抜群の1勝馬青葉賞2着で権利を取り、ダービー出走を勝ち取った。
ノーマークの気楽さ、絶好枠に加えここ最近絶好調のヨシトミJの手綱。
重馬場もラジオNIKKEIではラスト追い込んできており、問題はないはず。
道中は先行勢に混じって息を殺し、直線抜け出す。その名の通り、音速で。
「音速の末脚が炸裂する!!!マッハヴェロシティ!!!」三宅アナの絶叫が聞こえてきそうです(笑)
人気もないし、この馬は非常に魅力的。最強の1勝馬はこっちだ。


3枠6番 ケイアイライジン(松岡)
実績馬アントニオバローズを抑えプリンシパルSを勝利。
松岡Jとのコンビは魅力だが、さすがに買えない。


4枠7番 ナカヤマフェスタ(蛯名)
調整面に狂いが生じ、ぶっつけでの参戦となった皐月賞はさすがに辛かった。
8着だったが、前にいた組のなかでは最先着しており、むしろ健闘したと言える。
今回は叩き2戦目で調整もバッチリ。追い切りも動きました。
元々実力は折り紙つきで、京成杯では致命的な不利がありながら最後追い込んで来ての2着、
2歳時には府中1800mで、共同通信杯で強い勝ちっぷりを見せたブレイクランアウトを封じ重賞制覇したほどの馬。
名前とは裏腹に東京競馬場に適性があり、嫌でも漂う穴気配…。
この感覚、つい最近も味わったような…あ、ダノンベルベールだ(笑)
でも買いますよ。皐月賞の時…いや、それ以前からダービーで上位評価することは決めていましたから。
自分の直感、閃きは大切にしたいですしね。


4枠8番 ブレイクランアウト(藤田)
扱いの難しい馬その1(笑)。
前走は展開不向きに休み明けと敗因は挙げられますが、あまりにも不甲斐なさすぎた。
多分マイルの距離も短すぎるんでしょう。とはいえ2400mが向くなんて言えない。
1800-2000mがベストの中距離馬と結論付けておきましょう。


5枠9番 ジョーカプチーノ(藤岡康)
扱いの難しい馬その2(笑)。
NHKマイルカップの内容は圧巻でした。この馬は強い。
ただ年明けに1200mの重賞を勝った馬がダービーまで掻っ攫うとも考えにくい。
折り合い面にも不安は残りますし、切るべきか…。
でもなんだろう、3年目、弱冠20歳の藤岡康太Jが大仕事をやってのけそうな、そんな予感。
先ほどウチパクJにダービーはまだ早いと書きました。
完全に矛盾してるじゃねーかとお思いでしょうが、この二人では決定的に違うものがあります。それは若さ。
その若さ故、藤岡康Jは競馬の怖さやダービーの重みをまだ何となくでしかわかっていないんじゃないか…。
でもそれは悪いことじゃない。逆にそれくらいの気持ちの方がいい結果が出るような気がします。
それほど若者の勢いというものは怖い。
藤岡康太Jは大活躍している巨人の坂本、楽天の田中マー君らと同世代。
この世代全体に勢いがあるのも偶然ではないのかもしれません。


5枠10番 アントニオバローズ(角田)
シンザン記念勝ち馬ですが、この馬強いと思ったことがないです。
でも按上の角田Jが超強気で、「普通に回ってくれば結果はついてくる」と…。
彼は非常に大舞台に強く一発やらかすスーパージョッキー。ダービー馬の背中も知っていますし馬を見る目も確か。
皐月賞は一頓挫あって大敗したが、2度叩かれ馬も上昇ムード。
不気味さでは断トツでコイツだ。


6枠11番 セイウンワンダー(福永)
岩田Jに振られ、ウチパクJに振られたGI勝ち馬。その背には福永Jが跨ることになった。
攻めに攻め抜き状態はピーク、さらに道悪の上手さも実証済みだが、距離はギリギリといった印象。
これまでより脚を溜め、道中うまく運ぶ必要が出てくるでしょうね。按上の腕が問われるところ。


6枠12番 リーチザクラウン武豊
とにかく展開の鍵を握る。行くのか行かないのか…。
僕は何が何でも行くと踏んでます。そのために皐月賞で控える競馬をしたと見るのは考えすぎか。
ダービー馬になる素質も能力もある。いかにしてレースを運ぶか、それに尽きる。
天才はどんな手綱捌きを魅せるのだろうか。要注目。


7枠13番 シェーンヴァルト(北村友)
ジャングルポケットは、この府中2400mを走るためだけに生まれてきたと言っても過言ではない馬でした。
皐月賞では大外をまくってきて善戦。内容も良く思ったより力がある馬だと驚きました。
その割にあまり人気がない。ちょっと狙ってみたくもなる。
按上北村友一Jも初のダービー。存在感を示したい。


7枠14番 ゴールデンチケット(川田)
皐月賞で穴と踏んで○をつけた馬。
その後ダート重賞を勝ちこの大舞台にこぎつけた。
皐月賞ではハイペースでの逃げで結局潰れたが、ゴール前までそれなりに抵抗していたのを僕は見逃していません(笑)
当然雨は願ったりで按上も追える川田J。人気も皆無ですしもう一度狙う。
母父サンデーサイレンスの黄金の血が騒ぐ…!


7枠15番 アーリーロブスト(三浦)
2年目でもうダービーに乗せてもらえるのか…本当に恵まれてるなぁ…。
ま、彼にはダービーの空気を楽しんでほしいですね。いい経験になるでしょう。


8枠16番 トライアンフマーチ(武幸)
扱いの難しい馬その3(笑)。
皐月賞が地力なのか展開向いただけなのか、非常に判別しづらいと思っているのは僕だけでしょうか。
後者かな…と思ってはいるのですが、何といってもダービー馬×桜花賞馬の夢の配合。
その血統は大舞台でこそ栄えるというものです。ここ一番での才能開花の可能性も大いにあり、やはり切れない。
不安点は武幸四郎Jか(笑)でも、相当気合いが入ってるみたいですね。
ダービージョッキーになりたい。」いい言葉だ。


8枠17番 アイアンルック小牧太
毎日杯終了時に"世代2番手"と豪語し、僕の馬の見る目のなさを証明してくれた張本人です(笑)
前走は「さぁ、これから!」というところで不利を受けた不運はあるが…。
力はもちろんあると思いますが、ん〜、ここまで手が回りません。


8枠18番 アンライバルド(岩田)
まずは無事にゲートに辿り着けるかですね(笑)
とまぁ冗談は置いときまして、"1強"の皐月賞馬は大外枠からの発進となった。
陣営は自分の競馬が出来るいい枠、と言っていますが、ほんまかいな。
進境を見せているとはいえ、折り合い面の不安がなくなったわけではないだけに、試練の大外枠だと僕は見ましたが…。
岩田Jもちょっぴり不安。素晴らしいジョッキーであることは知ってます。
ただ、僕は「ダービーの断然の一番人気」という十字架を背負った彼に全幅の信頼は置けない。
本人も共同会見で言っておられましたが、平常心で乗れるかどうか。折り合い以上にそこが大事でしょう。
折り合いを欠いた愛馬に焦って平常心を失うといったこともあるかもしれません。
事前にそういうシチュエーションになったときの対処方法は頭に思い描いているでしょうが、
いざ本番でなったときにシミュレーション通りに対処出来るとは限りませんものね。
馬が強いのは皐月賞を見りゃ誰でもわかるので割愛(笑)
ですからジョッキーの心理やプレッシャーに付け込むしかないのです。穴党としては(笑)
父・兄がダービー馬という、ダービー馬になることを宿命づけられているアンライバルド
ブエナビスタと仲良く2冠達成となるか。


以上、全頭について触れてきましたが、やはり難しいですね。
しかし難しいと嘆いてばかりでは始まりません。印にまいりましょう。


ロジユニヴァース
○マッハヴェロシティ
アンライバルド
ナカヤマフェスタ
ゴールデンチケット
トライアンフマーチ
シェーンヴァルト


冒頭…いや、それ以前から宣言している通り、ロジユニヴァースを第76代ダービー馬に指名する。
もう今年の牡馬クラシックはノリとともに行くと決めてましたから。
皐月賞で大敗しようが見捨てるようなことはしません(笑)
正直飛ぶと思ってます。でもいいんです。そういう競馬の楽しみ方もありでしょう。


大穴マッハヴェロシティを思い切って対抗評価。
ここまで人気がないと逆に不安になってくるんですが(笑)、相手なりに走る馬ですし2,3着なら可能性は十分かと。
この人気なら買わないわけにいかない。
アンライバルドにこれより下の印はつけられない。本命に近い▲って感じですね。
とにかく折り合いと岩田J次第と思ってます。
ナカヤマフェスタも以前からダービーで、と思っていた馬。最大の惑星馬に指名します。
以下、ゴールデンチケットトライアンフマーチまではすんなり決まったんですが、ラスト1頭は迷いました。
ブレイクランアウトジョーカプチーノアントニオバローズセイウンワンダー、そしてシェーンヴァルト
で、シェーンヴァルトを選んだ理由は、上記のなかで一番人気がないからです(笑)
ただジョーカプチーノはやっぱり怖い。馬というより藤岡康太の勢いが。
ま、勝つか大敗かでしょうし、先頭じゃなかったらそこらにはいないでしょうね(笑)


全馬無事にゴールしてくれることを願っています。
皆さんにとっていいダービーとなりますように。


東京12R 目黒記念(GII)
ホクトスルタン
ポップロック
ジャガーメイル


叩き3走目で状態上向きのホクトスルタン。今年もノリとともに逃げ切る!
休み明けの天皇賞で善戦、得意舞台で一発狙うポップロックを相手筆頭に、
石橋脩Jに手綱が戻り、心情的に応援してあげたいジャガーメイルが3番手。


あ、それと。
秋山もうちょい前つけろよ…。